人工関節
膝・肘・股関節の痛みに、人工関節による治療をご提案しています
私が人工関節を行うに当たり、一番に考えるのは、手術後に患者様の生活が生き生きとしたものになるかどうかということであります。そのためには、小さな傷で、手術の時間を短くし、手術中にも患者様に負担をかけず行うことを目標としております。
患者様が痛みから解放され、幸せな日常生活を送れるためのお手伝いを一生懸命やっていきたいと考えております。
事例のご紹介-2008年7月人工股関節置換術 40代女性
従来の手術法であれば、15cm以上の皮切で行なっていた人工股関節置換術ですが、私はMIS(Minimally Invasive Surgeryの略)といわれる、「小さな傷による手術」を行なうことによって、従来の半分程度(7cm)ほどの皮切での手術を可能としています(写真右参照)。このMISによって患者さんへの負担が少なくて済みますし、その分手術後の回復も早く、早期退院が実現できます。
(※患者様の状態によって皮切の程度や入院期間は異なりますので、ご了承ください。)
写真は、2008年に人工股関節置換術を行なった40代女性のレントゲン写真です。
| 手術前のレントゲン写真 |
手術後のレントゲン写真 |
|---|---|
![]() |
![]() |
| 点線枠の部分が股関節の損傷部分です。 |
人工股関節置換術を行なった後の様子です。 |
この患者様のように先天的な臼蓋形成不全の場合、30代~40代で発症するケースがあります。また関節リウマチの患者様であれば、もっと若くから手術を必要とする方もいらっしゃいますが、多くの患者様は60才代以降の方が大半を占めています。
感染のリスクについて-クリーンルームを完備しています
当院のオペ室にはクリーンルームという清潔な状態で手術ができる部屋があり、さらに、術者や看護師も手術中は防護服(写真にある宇宙服のようなもの)を着用し、感染のリスクを最小限に抑える努力を行っております。
人工関節のギモンにお答えします
Q.人工関節とは?
なんらかの要因により正常に機能しなくなった関節に対し、人工物(金属製)により代替し、関節の機能を回復させることを目的としたものです。
Q.どのような人が人工関節を行いますか?
加齢により関節が変形し、曲がらなくなった方や、痛みの激しい方、進行したリウマチなどで日常生活に支障をきたされてお困りの患者様が行われることが大半です。
Q.人工関節を行うメリットを教えてください。
当然、関節機能が回復するわけですから痛みの低減、日常生活の回復(例えば、膝が痛くて歩けない人が歩けるようになるなど)が期待できます。
Q.手術の時間はどれくらいですか?
従来は、膝関節、股関節ともに2~3時間といわれておりますが、私は手術時間の短縮がその後の合併症を減らすと考えているため、従来よりも1時間程度、手術時間を短くすることに成功しています。もちろん最終的な機能回復は従来となんら変わりません。
(膝関節 平均55分 股関節 平均1時間40分)
Q.入院期間はどれくらいですか?
患者様の状態にもよりますが一般的な入院期間は3~4週間といわれていますが、当院では小皮切(従来よりも小さな傷)で手術を行っているため、早い方では2週間ほどで退院されます。
(執筆/監修:澤野浩)



